フラワーエッセンス療法は、1930年代にイギリスのエドワード・バッチ医師によって開発された療法です。

人は人生において、さまざまな感情や葛藤を経験しながら生きています。そのため、本来の自分らしさを失ってしまうこともあり、それが身体の症状として現れます。この調和の乱れた状態を、本来の健康な状態へと導くのが、フラワーエッセンス療法です。

花を原料として心を癒すアプローチをすることから、心を癒す花の療法といわれます。

フラワーエッセンスは、透明なガラスボールに自然な水を入れ、その水面全体に原料となる花を浮かべ、快晴の午前中に陽光に当て、その後濾す工程をもって作られます。

新鮮な空気と滋養のある大地で育つ自然界の植物を水に浮かべ、そこに太陽の熱が加わることによって、植物のもつ治療効果がひき出されます。

フラワーエッセンスはこのように、四大元素が作用する「太陽法」で作られます。これを同量のアルコールを加えて保存し、ここから2滴を30mlのアルコールに加えます。このストックレベルという状態にしたものが一般に市販されているフラワーエッセンスです。

どなたでも使えます。。口腔内に直接2回スプレーする、または飲み物に2プッシュを目安にスプレーして飲用する、またはオーラ層にスプレーして外用する方法などが基本的な使い方ですが、使う人の心身の状態に応じてケースバイケースで使うことが出来ます。

植物の科・属といった分類、開花時期や花の色、また植物の見た目の特徴などが、フラワーエッセンスそのものの特徴にもなっており、ガイドブックに載っているこれらの指標を基に、肉体面、感情面、精神面に合うものを一種類またはいくつか組み合わせて使います。

また、花写真を見て心に共鳴するものを選んだり、フラワーエッセンスの治療家に相談して自分に合ったものを選ぶ方法もあります。

ファー・イースト・フラワーエッセンスは、日本に生育する植物を原料としており、四季折々に魅せる花の特徴が、季節感と繊細に連動する日本人特有の心身の状態に寄り添うものであることから、私たちの心と体により深くはたらきます。

開花時期に対応した12の花ごよみと、それを補完するその他のエッセンス9種類、さらにリサーチエッセンス21種類、またコンビネーションのエッセンス3種類があります。

このファー・イースト・フラワーエッセンスは、エドワード・バッチの哲学に基づいています。バッチは、人生で経験する困難な問題を12のタイプに分けて提唱しており、ファー・イースト・フラワーエッセンスの12の花ごよみは、この12のタイプと関係性をもつことも特徴です。

バッチの哲学の軸となる生命の大原則とは、人は魂をもって生まれ、その魂は私たちの生き方を本来の方向へと導き、また人は人生経験を積みながら人格を育み、この魂と人格が調和したとき、健康と幸福がもたらされると説かれます。

しかし育つ環境で与えられた価値観や他者の意見、私欲が加わり、本来の生き方を逸脱してしまうと病気になります。病気は人生の課題に気付かせてくれるものであり、その精神状態に見合ったフラワーエッセンスを使うことで、再び調和を取り戻すことが出来ます。体の症状を直接治療するのではなく、その症状の前にある心の問題に着目します。これがフラワーエッセンス療法に一貫するとらえ方です。

自分の人生の目的が何かを見つめ、自分の欠点を人生の課題として向き合い、欠点の裏返しである長所を育むことで、その長所で欠点を溢れ流していく、このプロセスをフラワーエッセンスによって導くことが、フラワーエッセンス療法の目的です。自然界の高い周波数をもつフラワーエッセンスは、私たちの霊性を成長させ、高次の自己の視点をもって、人生の目的に取り組むことをサポートしてくれます。