2022年度 ワークショップ *畑のかおりたいむ*
活動の様子を載せております。 ご参加くださった方々が、いつもの暮らしに戻られてから、 風織のじかんを振り返っていただけますように。。 また参加できなかった方々にもシェアしていただけますように。。 |
畑のかおりたいむ
土と繋がった手しごとがこころの安心となり。。
自然なおいしさが身体の免疫をととのえる。。
農的ホメオパシーの暮らしを楽しむワークショップです
今だからこそ大切な ”生きること” お伝えします
昨年2021年の活動の様子はこちらからご覧ください
5月14日 Sat.
春の土に立ってみる
春の庭の小さなみどりをよーく見ると季節の野草に出会えます
越冬食材と春の野草を使ってごはんを作りました
春の肝臓サポ―トのお話もいたしました
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5月の風織の庭は、こんな感じです。。
たんぽぽ おおばこ よもぎ どくだみ すぎな にら みつば チャイブ。
ご参加の方々と、かごを持って植物たちを観察。。厳しい豪雪を越えて雪どけの土から新芽をのぞかせるみどりたちと、こころを通わせておられました。春の私たちの身体に必要な野草を摘みとりました。。
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さっそく
ごはんを
作ります^^
まだ畑に野菜が育っていないこの時季は、塩蔵や乾物で冬を越した食糧と、春いちばんに新芽を伸ばす野草を組み合わせて、地味だけど滋味なごはんがごちそうです。。ご参加の方に教えていただいて、たんぽぽの花も天ぷらに^^
みなさま、手際よく、にぎやかにつくってくださいました。
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わらびとふきの
炊き込みごはん
みつ葉とチャイブの
フィトケミカルスープ
ニラときくらげのマリネ
よもぎの天ぷら
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食後は・・
春の野草生茶を
ゆっくり味わいました。
どくだみの香りのおくに、
すぎなの甘味、
よもぎ、おおばこ、たんぽぽの
やさしい緑の味がひろがります。
* * *
その方によって味覚にはたらく野草が違ったり、ぽかぽか温まる方がいたり、利尿作用の強い方がいたり、身体の反応を実感しながら、今回取り上げた植物の特徴や効能など、図鑑をたよりに、ご一緒に確認しました。あわせて、ホメオパシ―のマザーチンクチャ―もご紹介しました。春は肝臓がもっともはたらいて、冬に静的だった代謝を活性化します。
季節に応じて、しっかりと身体をサポートしてくれる植物たちのちからをもらって、体調をととのえることで、日照時間が長くなり、気温がたかくなる、これからの季節を、元気に過ごせるようになります。
セルフケアのあれこれ。。植物のあれこれ。。盛り沢山にお伝えしました。
話題は。。保存食のこと、電気のこと、畑のこと、種のこと、皆さんが暮らしの中で大事にしていることや、いま取り組んでいることなど、情報交換が続きました。
*ご感想*
こうして土や人とつながっている時間の方が本物のように感じます。この空気をどれほど札幌の生活まで持ち帰れるか…と思います。
みんなで作ってみんなで食べる、ぜいたくないやしタイムでした。
名前を知っている身近な植物ばかりだったので、自分の手の届くところからでも取り入れていけるのではないかと感じました。
最高でした めちゃめちゃ美味しかったです。
今日の体験は初めてづくしでした!
もっと深く生活にとり入れていきたいです。
誰と食べるかでも植物のエネルギーがもっと高まる感じがして分かちあえたのが嬉しかったです。
保存食、植物、電気のない生活での工夫など知りたいです。
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などなど。。ご参加の皆さまありがとうございました ‐人‐
この日の糧が、明日からの元気の素になりますように。。
6月19日 Sun.
野草クッキング
風織の庭で春~夏に育つ植物たちを使って手しごとをしました。
今回は、すぎな、チャイブ、どくだみを使って、
初夏の野草とハーブを食卓に。
「塩」のお話し、「旬の野草」のお話しもいたしました。。
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ちょうど雨あがりの風織の庭。
あちこち歩きながら、目に止まった野草を少しずつ収穫しました。
チャイブ、ロースマリー、カタバミ、
オオバコ、ドクダミ、カミツレ、ピレネーフウロ、シロツメクサ。。
↑上の写真↑
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ご参加の方が
少なかったので、
こじんまりのんびりと、旬の野草ブーケをつくったり・・
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昨年収穫したコリアンダーの種とカレンデュラ花びらと
春に収穫して乾燥させたすぎなで、ハーブソルト作り。
摘みたてチャイブでしょうゆ漬け作り。
ドクダミの根っこで野草茶作り。
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その間に‥りんごの酵母で
パン生地を仕込んで、
フォカッチャも作りました。
トッピングはこちら。。できたてのハーブソルトと摘みたてのローズマリー。
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おしゃべりしながら
作った昼食は・・
おなじみの有機農家さんの
レタスとカリフラワーで
たっぷりサラダ・・
チャイブのドレッシングをかけて、
赤ラディッシュとケールのスプラウトをトッピング。
チャイブの花とカタバミの花も彩りに。
越冬じゃがいもとかぶの豆乳ポタージュスープ
摘みたてのカールパセリを飾って。
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食後はドクダミの根っこと乾燥すぎなを煎じて野草茶を飲みながら、
海水塩のミネラルや塩選びのお話しをいたしました。
今回使った植物・・すぎな、コリアンダー、カレンデュラ、ローズマリー、
チャイブの薬効など特徴もお話しました。
ゆったり、植物の呼吸に暮らしの呼吸を合わせるじかん。。
夏至前のひとときでした ‐人‐
7月24日 Sun.
フレッシュハーブを楽しむ
季節は大暑。夏の暑さにつよい薬用植物たちは、
いちだんと香りを放ってみどりを膨らませています。
今回は夏のフレッシュハーブを摘んで、ごはんを作って、食べて。。
季節の養生をお伝えいたしました。にぎやかに^^
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前日の雨で潤った風織の庭。。
今年はあまりみどり茂らず例年より少し寂しい感じですが、
季節を逃さずに育っているハーブや野草、野菜たちを観察&収穫しました。
↑上の写真はオレガノの花
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セージ、オレガノ、タイム、ステビア、
さやえんどう、からし菜、赤水菜、ルッコラ、大葉、などなど。
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庭に出て、植物のあれやこれや、お話しをしながら、ご参加の方々と情報交換していると、話題は盛り沢山に^^
今日のお昼ごはんは、
フレッシュハーブパスタと夏野菜スープ。食糧を収穫☆
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こんな感じに仕上がって。。
皆さんにぎやかに
丁寧につくってくださいました。
摘みたてセージ、オレガノ、タイム、ステビアを、
菜種油と風織のにんにくといっしょにパスタソースに。
ピリ辛の赤水菜とルッコラと、
さっと湯がいたほんのり甘いさやえんどうを添えて。
スープは、フィトケミカルの出汁をベースに、
もち麦と完熟トマト、摘みたてのからし菜に、ふのりで磯の香りを添えて、
海水塩で味をととのえました。
きざみ大葉をのせて香りを加えて。
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夏のハーブの香りを満喫したお昼ごはん。
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食後は、風織のブレンド野草茶を飲みながら、植物のお話し。。
どくだみ、すぎな、おおばこの特徴、そしてパスタに使ったハーブの特徴など。。植物好きな方々のご参加だったので、薬用植物の学名や含有成分の確認など、気付いたらテーブルの上に植物図鑑が山積みに・・(たまにこんなマニアックもいいですね^^¡)
お話しは風力発電や熊の市街出没のことなどに発展して。。盛り沢山の情報交換になりました。
*ご参加の方の感想*
暮らしにつながるささやかなしあわせを感じました。
素てきなエネルギーを感じながら素てきごはんをいただきました。
ナチュラルガーデンの素材のを使っての料理が良かったです。
生命力があって美味しい!
ハーブのエネルギー強さを改めて感じさせていただき感謝です。
いつもおいしい食事で身体も喜んでます。
などなど。。ご参加ありがとうございました ‐人‐
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夏の暑さに身体が疲れてしまう季節には、
暑さにつよい植物たちが、消化をたすけてくれたり、むくみを改善してくれたり、思考をすっきりしてくれたり・・心と身体に活力を与えてくれます。季節の恵みをいただいて、免疫をたかめて「いま」を過ごすことは、暑さが過ぎて寒さを感じる季節をまた丈夫に過ごすことにも繋がっていきます。
北海道の短い夏を植物たちと元気にすごせますように。
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次回も夏の植物たちを満喫します
ご参加お待ちしています
8月6日 Sat.
自分のための一輪
ホメオパシ―でケアする方々にはおなじみのマザーチンクチャ―。
こころと身体をしっかりサポートしてくれる薬用植物を
アルコールに漬けたチンキです。
使い切った空き瓶もまた貴重。
今回の 畑のかおりたいむ ではこの空き瓶を使って、
一輪挿しをつくりました。
綿と麻の混紡の糸を使って、自然色の一輪挿しを編みました。
仕上げは、風織の庭で、自分のための一輪を摘んでお持帰り♪
旬の野菜とハーブを使ってお昼ごはん、薬用植物のお話しもいたしました。
ご参加ありがとうございました。
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糸の色や太さや、編み針の大きさによって、
仕上がりの雰囲気が変わってくる、編み物の面白さ。。
何より、編み手さんによって、さらにオリジナルの仕上がりになります。
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どの糸にしようか・・
何号針で編もうか・・
思案しつつ。。
手を動かし始めました^^
ちょっとずつ感覚をつかんで編みすすめて。。
真剣になると無言^^
ちょっと休憩・・
お昼ごはんの食材を畑で調達です^^
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新にんにくは香りよく、
おなじみの有機農家さんの新じゃがと一緒に
ガーリックポテトのごはん。
もち麦も一緒に炊きました。
ピリ辛ルッコラを添えて。
なすとししとう、にんにくと、有機の完熟トマトで、
海水塩だけで味付けしたラタトゥイユ。
からし菜はさっと湯がいて、
チャイブのしょうゆ漬けと梅シロップで和えました。
8/6・・黙祷をしていただきました・・
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食後は季節の薬草茶。
↑ミュルフォリュームとラズベリーリーフ↑
陽の良いときに摘み取って、それぞれ天日干しと日陰干しに。
抗炎症作用と胃液分泌促進作用をもつミュルフォリュームと、
咽頭炎や扁桃炎の治療に使われてきたラズベリーリーフ。
どちらも夏ばて対策とウイルス感染予防に役立つのでは・・
キク科のミュルフォリュームと、
「女性のハーブ」で定評のラズベリーリーフで、
女性性をサポートしてくれるブレンドに。
ラズベリーリーフはタンニンを含むので、
ゆっくり淹れてまろやかな味になったところでいただきました。
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食材のお話しや今日の薬用植物のお話しなど情報交換は尽きず・・
おかえりの前に風織の庭で、一輪挿しに飾る、自分のための一輪。。摘みました。
アイビー、ミュルフォリューム、和ハッカ。。
オリジナルの一輪挿しに、自分を癒す一輪を飾ってお持帰りいただきました。
暮らしの中に植物を置くこと・・
植物の呼吸で暮らすこと・・
自分のために一輪を摘むこと・・
自然の歯車と自分の歯車をかみ合わせていく、入り口。
こころも身体も元気に。
より自分らしく。
農的ホメオパシーの暮らしのレッスンのひとこまでした 感謝 ‐人‐
こころ穏やかに、身体健やかに、平和で在りますように。
11月20日 Sun.
オフグリッドな暮らし
春の野草料理から始まって、
メディカルハーブの学び、薬草でスキンケア、
秋のたねとり、保存食つくり。。などなど
季節の手しごとを楽しんできました。
風織の庭も冬支度をして、土の上の手しごとはお休みに入りました。
シーズン通して、こころと身体が整ってくると、
見えてくる暮らし方があります。
冷蔵庫を使わないお弁当を作りながら、
自然なエネルギーのこと、見つめてみます。。
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オフグリッドってなぁに?
送電線や配電網からオフな状態のことです。
送電線につながらずに発電することを
オフグリッドソーラー発電と呼んでいます。
風織で2016年から始めた
オフグリッドソーラー発電の仕組みを解説しながら、
ふだん使っている電気のことを、振り返ってみました・・
熱を出すもの、電磁波で調理するもの、
モーターを回転させるもの、照明、通信機器。。
かんたんに手放せるもの、これはどうしても必要というもの、
やめたいけれど家事効率を考えると使ったほうが便利なもの。。
生活様式や家族構成、職業などによって、
皆さんそれぞれ「でんき生活」の在り方が違うことも見えてきました。
どうしても必要な電気を使うための電力として、
オフグリッドの発電を役立てていくことを考えてみました。
* * *
そして
電気を使わない暮らしのひとつとして、冷蔵庫を使わないお弁当を作りました。
おいしいものを作る手しごとは
いつもたのしくて。。
わいわいと。
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根っこの生えているものは腐らない・・
だから冷蔵庫に入れなくても保存できる・・
という発想から、畑は冷蔵庫なし生活に必需品です☆
この時季、畑のなごり野菜はこんな感じ。
えっこの根っこ食べるの?
そう、十薬と言われるどくだみはやっぱりすごいのです。
この時季、地上部はすでに枯れているのですが、根っこは健在。。
良く洗って醤油とみりんに漬けこんで素揚げにします。
サンチュと水菜、ルッコラはお弁当箱のしきりにもなります。
ルッコラは勝手に生えてきて群生していて・・
からし菜の葉はさっと湯がいてもちきびを包みます。
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☆本日のお弁当☆
もち麦と七分搗きのごはん
人参えびフライ
どくだみスティック
こふきいもハーブソルト和え
紅大豆のもちきびドレッシングサラダ
風織の野草茶(どくだみ すぎな げんのしょうこ)
ハーブソルトは。。セ―ジ タイム オレガノ コリアンダーの乾燥を使いました。沖縄の海水塩とあわせて。ハーブはすり立てが香よく・・
乾燥できるものは冬の保存食に欠かせないですね☆
☆できました☆
皆さん一生懸命
作っておられました。手しごとしつつ、お話も弾んで☆ちいさな方たちもとっても器用に^^
ごはんには、秋に瓶詰め保存した、きゅうりの佃煮、大根葉のふりかけ、梅干しを添えて。
人参は蒸して米粉をはたいて米製パン粉をつけてあげました、もはや気分はえびフライ☆
炊いたもちきびを白ごま油と梅酢で和えると、チーズのようなコクが出ます~風織産の紅大豆とあわせて彩りよく。。
出来立てこふきいもにハーブソルトの塩気と香りがなじみます。。なごり咲きのカレンデュラの花びらも添えて。
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☆食後はすこしお勉強。。
寒さが増すほど光を放つカレンデュラ。一心にお陽さまの方向に花開いて、光と熱を吸収して、眩しい橙色になる(なのでカメラに反射してうまく撮れない…言い訳¡)のですが。太陽のエネルギーを自然エネルギーとして暮らしに取り入れるように、人間の心と身体にとってのいちばんの自然エネルギーは、自己治癒力。。送電線をオフにするように、自分と繋がった無意識レベルの価値観をオフにする・・体の不調を誰かに直してもらうという考えではなくて自分のなかの治癒力で改善しようとする・・ワクチンで予防するのではなく自己免疫力で強い体を維持する・・そんな発想をしてみると、自然界の歯車と、私たちのうちにある歯車が共鳴して、良いエネルギーが生まれます。冷蔵庫がなくても食材が腐りにくくなるのも、こんな循環から成り立っているのかもしれません。カレンデュラの植物の特性をお伝えしつつ、オフグリッドな暮らし方を、お話させていただきました。ご参加の方々、すでにオフグリッドな暮らしを実践しておられる方ばかりで、貴重な情報交換の場となりました。自分の暮らしにあった、身の丈の暮らし実践の中から、日々の感謝や幸せが生まれますように。
今日の 畑のかおりたいむが、
こころと身体の元気の糧となることを願いつつ。。
今シーズンの 畑のかおりたいむは、今回が最終となります。
沢山の方のご参加、ありがとうございました ‐人‐
(次回12月4日は番外編「有機農家さんのお話し会」です)