お墓参りの帰り道、ふだん出会わない景色や探していた植物や、初めてのかたに出会うことがあって、ご先祖様からのギフトだなぁと思います。
同時にこの時期、戦争のときの話を、繰り返し、祖父母や父から聞かされてきたことが、自分のなかに沁みついてはなれない。
絶対に駄目なこと、やってはいけないこと…そう大人たちから聞かされて育って、辛い映像を繰り返し教わって、子どものころ、耳を塞いでも聞こえてくる爆音や、目を覆っても瞼に移る閃光や…そのあと放心状態で動けなくなるのが、毎年夏休みの戦争について教わる時間の、子どもの頃の記憶。
大人の価値観が子どもに影響して、それが邪魔してインナーチャイルドになることも当然あって、でも、そのころ嫌というほど教えられた「絶対に駄目なこと、やってはいけないこと…」の価値観については、やはり必要だったと今思います。
それを、やはり、自分も繋いでいく必要があるんだと、あらためて思います。こんな辛いこと、みんなが反対していること、二度と起こるはずがないと信じていた子どもの頃と、現状は変わってしまったけれど。心と身体と魂を傷つけてはいけない、いのちあるものを壊してはいけない、そのことは今も変わらない。その意味を考えるこの頃。この国を繋ぎ続けてきて下さった多くの方々と、犠牲になられた方々に、心から掌を合わせる日。 ‐人-
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立秋次候・第38候(七十二候)
朱色のベコニアが次々咲いて水に浮かべています*写真
近所の公園から盆踊りの音色が響いて、
コロナ禍を明けて久しぶりに、夏の景色に触れました。
地を癒し、人を癒し、四季を味わう大事なことだと、
あらためて気付かされました。